重要性の原則の重要性はどのように決めるのか

鎌倉の鶴岡八幡です。国の重要文化財です。
重要の定義も人によって変わります。

重要性の原則

会計には基本的な原則というのがあります。
企業会計の一般原則といいます。
真実性の原則とか、正規の簿記の原則などで全部で7つあります。
一般原則であるため、いずれも抽象的なものが多いです。
たとえば、正規の簿記の原則とは、複式簿記のルールにしたがい、正しい帳簿を作成することをいいますが、正しい帳簿とはなにかわかりません。
重要性の原則は、一般原則のひとつである正規の簿記の原則を具体的にするために存在しています。

重要性とは?

それでは、その重要性とは、何を指しているのか、またどのようにして決まるのでしょうか?
重要性には、金額的な重要性と質的な重要性のふたつがあるといわれています。
金額的な重要性とは、金額の多い少ないで重要性を判断することです。
一方、質的な重要性とは、その内容の重要性によって判断することになります。

たとえば、金額的重要性から判断すると、1円のものは重要性がないということになります。
また質的な重要性においては、損益計算書に載せる科目で、重要性のないものは省略してよいことになっておりますが、売上という項目はどこの会社にとっても重要であるため外せないでしょう。

ただし、金額も性質も具体的にいくらから重要で、またどの項目が重要であるかは、明確になっておりません。
それぞれの企業が、それぞれの状態に合わせて判断することになります。

判断基準

その判断基準は、どのようにして決めることができるでしょうか。
企業の業種から考え、金額的にも性質的にも重要性は異なってくることもあるでしょうし、その企業の中でも会社の様態が異なれば、重要性の考え方が変わります。
このため、具体的な基準を置きにくいのでしょう。

金額的な基準においては、税引前当期純利益の5%が目安として使用されることがあるようです。
これは以前、そのようなルールが存在していたためと聞いたことがありますが、それを明確にした文書は見たことはありません。
会計監査会社においても、それぞれ独自の基準を持っており、その基準に従って重要性を判断しているようです。
実際には、重要性の判断に迷うケースがあり、そのようなケースにおいては、それぞれのシチュエーションを鑑みて、判断しているのが現状かと思います。