税理士における匿名性

匿名とは、正体を明かさないものと理解しています。
税理士業務における匿名性について、考えてみました。

匿名性というと、建物や建造物などのグラフィティを思い起こします。
日本の建物は、グラフィティが少なく、きれいなものが多いと感じます。

匿名にすることとは

アートの表現方法のひとつとして、グラフィティがあります。
落書きから始まったものと思っておりますが、次第にアートの中のジャンルとして定着し、キース・ヘリング、バスキア、最近ではバンクシーのように有名なアーティストが出てきております。
書いてはいけない場所に書くのですから、基本的には匿名となります。
有名になると匿名であり続けることは難しいと思いますが、バンクシーのように有名になっても、匿名性を維持している人もいます。
その理由は何でしょう。
作品そのものを評価してほしいので、余計な情報は不要という考え方もあるでしょう。
匿名性を維持することで、神秘性が増し、カリスマ性をつけるということもあるのかもしれません。
匿名性が無くなると、描きたいことが描けなくなるという理由もあるでしょう。
アーティストによって、その理由は様々だと思います。

税理士における匿名性

税理士が匿名だとしたらどうでしょう。
税務申告を誰が行なったかわからないということになると、その申告の信頼性がなくなります。
このため、基本的には匿名ということはあり得ないでしょう。
匿名にして、租税回避的な商品を売ったり、コンサルティングをするという事はあるかもしれませんが、レアなケースかと思います。
国から認められた資格を持ち、その上で名前を明らかにし、身元が判明している人のみ、税理士になることができます。
税理士は、日本のどこかしらの税理士会に登録することが義務付けられております。
その登録を行なう際には、身元の調査をしっかり行います。
このため、税理士登録を行なう際には、それなりの時間がかかります。

税理士が匿名になるとき

しかし税理士が匿名になれるケースがあります。
税理士は、税理士法にしたがい、事務所をひとつしか持つことができません。
その理由は、はっきりしておりませんが、責任の所在があいまいにならないように明確にすることが理由のひとつとしてあげられるでしょう。
その事務所を自宅とは別に賃借せずに、開業することもできます。
この場合、自宅が事務所になりますが、自宅を事務所にした場合、共に住んでいる家族への影響があります。
例えば、不要な営業の方からの連絡や訪問を受けるようなケースもあります。
そのようにならないためにも、自宅の住所を明らかにしたくないときがあるため、この場合は住所をオープンにしないことも可能です。
その代わり、お客様への信用力が落ちてしまう可能性があることから、私の場合にはネット上での情報は極力オープンにしております。