つげ義春から学ぶこと


また読みたくなり、作品集を図書館で借りてみました。

つげ義春

初期の頃は貸本マンガを描いておりました。
写真にもある、つげ義春大全は本巻19巻で別巻が3冊あります。
本巻のうち、14巻ぐらいまでは貸本時代のものから始まり、その作風で書き続けていたようです。
その後、マンガ雑誌のガロに書き始めるようになり、作風が私小説的な感じになっていきます。

盗作

貸本マンガ時代は作品を量産しておりました。
大全の4分の3が貸本時代のマンガであることが示すとおり、多作でしたが、理由は身入りが少ないためでした。
このため、本人曰く、盗作もしたとのことで、貸本マンガ時代は当時流行していた白戸三平風が多く、忍者ものを多く描いていました。
ストーリーは妖怪ではありませんが、水木しげる風のものがあり、当時、水木しげるのアシスタントをしていたことが影響していたようです。
盗作と言っても、ストーリー自体はオリジナルなのですが、それも白戸三平的な感じがしたりしています。
虚無感というか、ニヒリスト的な感覚があるのですが、これは作者自身の人生観も現わしているような気がします。
ストーリーが白戸三平的なのは、作者本人の考えが反映しているのではないかと考えます。

学ぶこと

稼ぐための盗作というのは、現代では認められないです。
キャラクターをそのまま使うのは、完全に盗作となりますが、画風が似ているというのは、ある意味、仕方がない部分もあるのではないでしょうか。
絵画や彫刻などのアートの世界でも、当初は有名な作家の真似をすることが良く見られます。
習作として模写することは当然のこと、オリジナル作でも、どことなく有名画家と共通点があったりします。
最初からオリジナルを出せる人は卓抜としていますが、ほとんどの場合、当初は作風をまねて、徐々に自分のオリジナルをつかんでいくように思います。
自分のオリジナリティが発揮できるようになるまでは、自分が認める人を追随していく、そうすることで少しずつオリジナルな何かが出てくるではないかと考えます。

マンガに限らず、どのような仕事においても、最初は目上の方から学び、その人のやり方を模倣していき、その上で、自分なりの良さを見つけていくのだと思います。
私自身も、日々、他の人の方法を見様見まねで、行なってみて、ダメだったら、やり直したりすることを行なっております。
これは誰においても、最初だけではなく、延々と続くものでもあると思ったりもします。