税理士としてのチームワーク

チームワークが苦手でも、広い意味でのチームはしているものです。
組織を作ることだけがチームワークではないこともあると考えます。

チームワークが得意な方は、大きな会社で働くのも良いでしょう。

会社組織におけるチームワーク

私は会社組織でおこなうチームワークは得意ではありませんでした。
会社という組織は、チームワークが要求されることが多いです。
会社はチームワークにより全体で売上を上げ、利益をあげて、その利益がそれぞれの人に配分されるというシステムだからです。
チームワークができないと、部署、部門、組織の利益とならないため、チームワークができる人間を育て、そういう人を優先します。

このため、自分の周辺にも、個人の能力としては大変優秀なのに、まったく組織では優遇されないという方がいました。
多くの方は優遇されないと、ほかの優遇される組織に移るのですが、そうでない人もいました。
おそらく優遇されることに興味がないか、その組織を離れない方が何らかの利益があると判断しているため、組織に残っているのでしょう。

チームワークは、他の人との調整や折衝に時間がとられます。
そして個人という相手だけではなく、組織のことを考えて、動く必要があり、組織の管理に長けている必要があります。
組織をうまく管理する人をみていると、そのような能力があり、素晴らしいと思うと同時に、自分の進むべき方向性とは異なると感じておりました。

個人での仕事

チームワークでの仕事は苦手でも、チームワークではなく、小集団で仕事をすることの方が好きでした。
極端に言えば、1対1での対応です。
これは仕事だけではなく、プライベートな関係の場合でも同様です。
恐らく自己主張が激しくないせいなのかと思います。

自己主張の強い方は、集団の中でも、自分を主張できるので、存在感をアピールできます。
そうでなければ、集団の中に埋もれてしまう可能性があります。

個人で行なう仕事に関していえば、チームワークはさほど必要にはなりません。
このため、チームワークが苦手な場合には、個人で行なう仕事に従事する方向になります。

集団の中での個人

個人で仕事をおこなっても、何らかの形で集団にかかわってきます。
組織というと会社組織をイメージしてしまうので、あえて集団とします。
集団にかかわった場合にどう対応するか。

集団から離れるのが一番ですが、それができなければ、役割に徹することかと思っています。
役割に徹することも避けたいところですが、避けることができない場合もあります。
たとえば家族という集団に属した場合、それを避けることは家族離散以外はあり得ません。
それはできない場合、家族という集団の中でのタスクに関しては、与えられた役割をこなしていくのがベストでしょう。

税理士はひとりで仕事をおこなうことができますので、組織に属さずに仕事ができます。
しかし、お客様との関係においては、お客様が個別ではないケースもあり、集団であることもあります。
この場合には、税理士と同じ目的を持つ個人(たとえば経営者なり経理担当者など)とのお付き合いに変えていくことが必要になるでしょう。

チームワークは大切ですが、見方によっては、個人の関係に置き換えることも可能と考えます。