e-Taxを利用していていた人が税理士になった場合におこなうこと

以前からe-Taxを利用していた人が税理士になった場合に
おこなっておくことを紹介いたします。

Chat GTPにe-Taxと日税連のキャラクター風のマスコットが握手している絵を作るように
お願いしてみたら、こうなりました…。
違いすぎるのですが…。

e-Taxを以前から利用

私は税理士になる前から電子申告ができるe-Taxを利用しておりました。
主に所得税の医療費控除とふるさと納税などの寄付金控除のために使っていました。

e-Taxを利用する場合、利用者識別番号というものが発行され、それを使用して、
本人かどうか区別がe-Tax上でなされます。
その利用者識別番号を以前から持っていたのですが、税理士になった時に、
新たに利用者識別番号を取って、e-Taxも申請も別途行なう必要があるのかどうか、
よくわかりませんでした。

ネットを検索しても、よくわからず…。
よくよくネットで検索してみると、かろうじて、日本税理士会連合会(日税連)のHPに、
以前から利用者識別番号をもっていた場合には、新しく番号を取得する必要はないと
書かれておりましたので、利用者識別番号を新規に取得する必要がないことはわかりました。

税理士は、税理士用に電子証明書が、税理士登録時に与えられます。
お客様から依頼があって、お客様からの代わりに税務申告などをする税務代理の
操作をe-Tax上で行うことができます。
この電子証明書をどのように、すでに持っている利用者識別番号とひもづけできるのかも、
よくわかりませんでした…。

税理士になってから、e-Taxの登録をした人のケースは、細かく記載されているのに、
既にe-Taxを利用していた人が、税理士になったケースについては、ほぼ記載がありませんでした。
私と同じようなケースも、ありがちのような気がするのですが…。

e-Taxへの申請

税理士になった人向けのe-Taxの開始説明に、e-Taxの開始届について記載があり、開始届には
開始届の変更(?)届というものが存在していることがわかりました。
開始届というのは、e-Taxを開始するために、最初に税務署に届けるもので、開始する人の情報を
記載するようになっています。
その変更届というのは、一度開始届を出した人も、その後、開始届の内容を変更できるというもののようです。

変更届の中に変更理由を選択する箇所があり、「税務代理による利用の開始」という項目があったので、
おそらくこれが必要と思い、e-Taxで変更届を出すことにしました。
ちなみにこの変更届を出す場合のe-Taxでのログインは、これまで利用していたマイナンバーカードによる
ログインで行いました。

変更届を出し、数日後に変更届の内容でe-Tax側が修正された(税務署から連絡がなかったので、税務署に
電話をして確認しました…)ので、税務代理を行なおうとしたのですが、うまくいきません。
e-Taxからのエラーメッセージの内容から推測して、e-Taxには「利用者情報登録」という項目の中に
「電子証明書登録・変更」という項目があり、それを選択すると、電子証明書の変更を行うことができます。

念のため、利用者ファイルも新しく作成したうえで、電子証明書を税理士の電子証明を登録したところ、
うまく税務代理をおこなうことができました。

対応のまとめ

上記内容をまとめますと、次のようになります。
以前からe-Taxの利用者識別番号を保有している人が、税理士としてe-Taxを開始する場合には、
次の手続きが必要です。

・税務署への「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」による届け出内容の変更
(届出内容を「税務代理による利用の開始」として、マイナンバーカードなど従来の電子証明書で提出)
※税務署側での変更完了に数日かかります。
・利用者識別番号の新規登録の必要はなし(従来のものを使用)
・e-Taxの利用者ファイルを税理士用として新規作成(利用者識別番号は従来のものを使用)
・e-Taxの新しい利用者ファイルの「利用者情報登録」の「電子証明書登録・更新」にて、
税理士用の電子証明書に変更

新たに作成した利用者ファイルで、税理士用の電子証明書でログインして、税務代理を行うことが可能になります。