ナニワ金融道における会計

最近、ナニワ金融道という漫画を読みました。
1990年代に流行った漫画ですが、今読んでも面白いです。

全部で19巻あり、話としては面白いです。

漫画ナニワ金融道

ナニワ金融道は、雑誌に載っていたのを少し読んだことがありましたが、最初から最後まで通して読んだことはありませんでした。
図書館に全巻セットで貸してくれるところがあり、改めて読んでみました。
内容は街金といわれる、いわゆるサラ金(サラリーマン金融)に勤め始めた主人公が、街金での経験を通じて、人生の機微を経験していくというものです。

話の内容としては裏社会が多く出てくるため、大人向けとなりますが、読んでいて飽きさせないところが人気の証だったのでしょう。

手形の取り扱い

この漫画は金融会社がメインのため、会計に関連する話が多く出てきます。
特に多いのは、手形についてです。
手形の割引、裏書など、この漫画を読んでいると、教科書では学べないような内容が随所に出てきます。

この漫画書かれた90年代は、今よりも手形を使う機会が多かったと思いますが、今は手形がだいぶ使われなくなってきています。
手形の利用は衰退の一途ですので、恐らく近い将来には無くなると思われます。
一般企業の経理を担当していても、手形を一度も見ることなく経理人生を過ごすことになる人も増えるでしょう。
このため、手形の利用方法を知っても、経理実務にはあまり役立たないかもしれません。

手形で思い出されるのは、イギリスでの手形(Cheque)の利用です。
日本でも手形は、金融や経理に関係している方でなければ、触れる機会はないかと思います。
しかし、イギリスでは普通に一般家庭で手形を使用しておりました。
このため、銀行預金は当座預金としている人が多かったかと思います。
今はキャッシュレス決済が増えていることから、イギリスでも日本と同じく、手形の使用はだいぶ減ってきているのだと思います。
みんなスーパーでも気軽にChequeをしておりましたし、一般人同士でもChequeの交換をしていたのを懐かしく思います。

資金繰りの大切さ

ナニワ金融道で今でも経理実務の知識としては、資金繰りの大切さではないかと思います。
資金繰りに行き詰って、銀行では借りられなく、街金に手を出すというパターンで物語が展開していくことが多いです。
そして金利が一般の銀行よりも高いため、金利の返済だけでも大変となり、最後には夜逃げをするというパターンです。
資金繰りが大切であることを改めて、教えてくれます。