税理士試験は何回まで受けるべきか
税理士試験は、最終的な合格まで相応の時間がかかります。
いつまで続けるべきでしょうか。
中2の娘が作ってくれた朝食。数年前までは料理は何もできませんでしたが、続けることで上手になりました。ごちそうさまでした。
いつまで続けるか
税理士試験は過酷です。
通常は5科目受かって、ようやく資格を手に入れることができます。
それまでに経理業務の経験がなければ、試験合格後、2年以上の経験を積む必要があります。
ネットや書籍などでは、1年に2科目合格する方の話を聞くことがありますが、
実際にはそれほど多くないと思います。
受験専念でなければ、1年に1科目受かれば良い方でしょう。
そうなると試験で5年、経験を積むために2年で合計7年かかる計算になります。
ひとつの資格のために7年をかけるか…。
1年に1科目のペースで受からなかった場合には、10年を超えてしまうでしょう。
税理士試験は、合格した科目には期限がありませんので、一部科目合格できたものは、
その合格は消えることがありません。
これが受験期間を長くしてしまう理由にもなっています。
以前、某大手専門学校に通っていたころ、講師の方が怖い話をしておりました。
その講師の方が、専門学校で勉強していたころによく見かけた人が、自分が試験に合格して、
講師になり、勉強していたころの学校に久しぶりに勤務となったあとも、まだ勉強し続けていた、
という話です…。
あきらめない限りは、いつまでも受験を続けることができてしまいます。
あきらめるかは自分次第
受験するためには、時間もお金もかかります。
このため、いつまでも受験を続けるというわけにもいかないでしょう。
受験の回数、年数、貯金の残高を決めて、その中で絶対に終わらせるという気持ちで
挑戦するのも良いでしょう。
合格が難しそうであれば、別の道を選択するのも手です。
公認会計士試験が難しければ、税理士試験にトライして、それがだめなら、
米国会計士試験などのように、関連する類似の資格に変える人も、実際に何人もいます。
自分の中で折り合いが付けば、その選択は正しいので、振り返らずに突き進むことも大切です。
近道は率先して進む
それでもあきらめきれず、最初に決めたとおりに行く、ということもあるでしょう。
その際、近道がある場合は、その選択肢も考慮に入れるというのも必要です。
税理士試験の場合、科目免除という制度があります。
大学院に通って、単位を取得し、学位論文を書いて、国税庁に承認されれば、
いくつかの科目が免除となります。
税法の論文であれば、税法科目が2科目免除になりますし、会計の論文であれば
会計科目が1科目免除となります。
某大学院の教授は、ダブルディグリー(大学院を2回卒業)で3科目免除も
できますと豪語しておりました…。
それでも最低4年はかかりますが、先が見えている分、気持ちとしてはずいぶん違うと思います。
税理士試験を何回受けるかは、自分の時間とお金をどれだけつぎ込むことができるかに
かかってきます。
地道な努力は、いつしか結実しますので、そこにかけることもできます。
ただし、お金は稼げば元に戻すことができますが、時間は取り戻すことはできません。
その辺りもふまえつつ、極力、近道を見つけて進むことをおすすめします。