日本の中のイギリス フィッシュアンドチップス編

イギリスという国が好きです。
以前住んでいたということもありますが、生活も含めて、良いところだと思います。

ようやくイギリスで食べた味に出会えました。

イギリスでの生活

イギリスで生活していると、外国人であったこともあり、良いこともあれば、嫌なこともありました。
嫌なこともたまに思い出しますが、良かったこともよく思い出します。

イギリスで生活したのは、1990年代後半からでした。
バブル景気がはじけた後ですが、日本人も多く住み、ロンドンの中心部には、伊勢丹や三越があり、北部にはヤオハンがありました。
ロンドンはアメリカほどではありませんが、もともと外国人が多く住み、日本人のみならずアジア系の人も多く住んでおりました。
このためロンドンの方たちは、日本人(アジア人)に対して、それほど差別的な感じではありませんでした。
(心の底ではどう思っていたのかわかりませんが…)

食事について

イギリスに住んでいた日本人の多くは、逆に食事のことで、イギリスを差別していたように思います。
特に会社から派遣された駐在員の方に、そのような傾向があったように記憶しています。
他の国の方もイギリスの食事について言っているから、単に真似していただけかもしれません。

イギリスの食事についてよく聞いたのは、イギリスで一番おいしい食事は「朝ごはん」(English Breakfast)ということです。
大陸式の朝ごはんに比べると、余程ボリウムもあり、ユニークな食べ物と思っておりますが、その朝ごはんでさえ、嫌という日本人はいました。

薄いトースト、つなぎの多いソーセージ、焼いたトマト、ベークドビーンズと卵(ゆで卵、いり卵、オムレツなど)というのが、English Breakfastの定番と思います。
確かに薄いトーストも、ふにゃふにゃのソーセージも、缶詰っぽいベークドビーンズよりも、フランスのパンの方が美味しいですし、ドイツのソーセージの方が美味しいです。
しかし、イギリスから離れると、この典型的な朝食が食べたくなったりします。

フィッシュアンドチップス

フィッシュアンドチップスも、まずいと言われるイギリスの食事の代表格です。
私はこのフィッシュアンドチップスが大好物でした。
若かったせいもあるかもしれませんが、カロリーがオーバー気味の、油ものだけで成り立つ、この典型的なイギリスのジャンクフードであれば、いつでも食べたいと思っていました。

日本に帰国してから、この料理を出してくれるお店を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
イギリスのフィッシュアンドチップスといえば、大きな白身魚を単に揚げて、それを新聞紙にくるみ、ビネガーをかけて食べます。
そしてチップスは、大きめのざく切りのジャガイモです。

フィッシュアンドチップスをメニューに載せているお店はたくさんありますが、小さい魚をや小さく切った魚を揚げたものが多く、チップスも細いチップスだったりします。
渋谷の西武の地下にMalinsは、本場のフィッシュアンドチップスとそっくりでした。
値段は高めです。
またお店の方はインド系の方が多いです。
値段の高いところは何とかしてほしいところですが、植民地だったこともあり、イギリスにはインド系の方が多く住んでおりますので、インド系の方のフィッシュアンドチップス店があっても不思議ではないです。
機会があれば、六本木の本店にも行ってみようと思います。