その後のカルロスゴーン
カルロスゴーン氏がレバノンへ飛び立って5年が経過しました。
その後は何も音沙汰はありません。
立て直したはずの会社は…
カルロスゴーン事件
カルロスゴーン氏は、2019年12月末に関西空港からプライベートジェットに
乗って、トルコ経由でシリアへ行ったとされています。
この時は4回目の逮捕で勾留された後、保釈されておりました。
その最中に、シリアへ行ってしまいました。
その後のゴーン氏の会見で、裁判で決着がつくのが5年はかかること、
保釈中でも妻とは自由に会うことができなかったこと、日本で
刑事裁判となった場合、99.4%は有罪になることなどから、
日本で裁判を受けて無罪を主張することよりも、レバノンへ逃亡することを
選択したのです。
この時、ゴーン氏は次の4つの事件で起訴されることになっておりました。
1. 役員報酬の虚偽記載(金融商品取引法違反)
2. 日産に損失を付け替えた特別背任(会社法違反)
3. サウジアラビアルートの特別背任(会社法違反)
4. オマーンルートの特別背任(会社法違反)
本来であれば裁判開始
本来であれば、2019年中に裁判が開かれて、1審、2審と恐らく進んで
いったのではないでしょうか。
検察側の主張も、ゴーン氏側の主張もそれぞれあり、
いずれもそれ相応な言い分のように受け取ることができます。
朝日新聞社が、この事件の詳細な内容を本しておりますので、
ご興味がありましたら、本を参照してみてください。
その本の中でもゴーン氏は主張しているのですが、
レバノンに戻った後、自分が無罪である資料を作成して、
しかるべき場所で無実を証明すると言っておりました。
懐刀のグレッグケリー氏は、すでに高裁まで判決が終わり、
現時点ではケリー氏の有罪ということになっておりますが、
控訴中となっております。
その後
一方、ゴーン氏の裁判は、当事者が居ないことから、
裁判を開始することができないでおります。
そして、ゴーンが明らかにするといっていた資料も
いまだどこにも提出されておらず、このままうやむやな状態のまま
時が過ぎていきそうな雰囲気があります。
日産自体も起訴され、一審で有罪となり、そのまま刑を受けております。
ゴーン氏はどうなるでしょうか。
日本のマスコミはまったく興味を失ったかのような状況ですが、
今後なんらかの展開は起こるのでしょうか。
気になるところです。