大学院に通学して失業給付の受けることは可能か

失業給付を受けるためには、求職活動を行ない、すぐにでも就職したいが、
それができない状態にある必要があります。
失業給付をうけているときに、大学院を受験した場合、
失業給付を続けて受けることができるでしょうか。

失業給付を受けるためには、毎月決められた日にハローワークに行く必要があります。

失業給付の受給の条件

失業給付を受けるために、ハローワークに行くと、「雇用保険受給資格者のしおり」という
分厚い冊子が配られます。
この中に失業給付を受けるための条件が書いてあります。

その条件とは、簡単にいうと、仕事をしたくて、就職活動をしているが、
仕事が見つかっていない状態であることです。
また失業給付を受けることが「できない」具体例もいくつか書かれており、
「学業に専念する場合。(昼間の学校に通っており、すぐに就職できない場合)」と
あります。

大学院への通学

大学院への進学は、このケースに当てはまるでしょうか?

大学院が受け入れの対象とする学生は、高校や大学よりも広いです。
高校や大学でも夜間通学生を受け入れている学校もありますが、
大学院はそれ以上に夜間の授業が多いです。
これは社会人を対象とすることが多いためといえるでしょう。
そうなると夜間の授業もある大学院への通学は、失業給付を受ける対象となる可能性は
高くなります。

しかし昼間の授業をメインとした大学院も多くあります。
このような大学院は、日中に会社で勤務する社会人は、あまり対象としていないケースと
いえるでしょう。
このような大学院へ通学している場合、失業給付を受けることができるでしょうか?

状況により判断は異なる?

実際にハローワークに確認してみました。

昼間に授業が多い大学院へ通学していても、失業給付を受けることができるようです。
今回確認した前提としては、大学院で授業を受けていても、就職活動を行うことができ、
就職が決まった場合、仕事ができる状態であることとしました。

大学院に通学して、勉強が忙しく、就職活動ができず、すぐに就職する意思もない場合には、
失業給付を受けることはできないでしょう。

このように大学院に通学するとしても、失業給付は場合によっては受けることが
できるので、失業給付を受けているときに大学院受験に挑戦してみたい方は
ご参考にしていただければと思います。

最終的には、失業給付を受けることができるかは、ハローワークの判断によりますので、
実際のケースを示して、ハローワークに相談することをおすすめします。