屋外看板の減価償却
街を歩いていて、よく目につく看板も高額のものであれば減価償却の対象になります。
どのように処理しているのか、気になったりします…。
看板の経費処理
日本は看板がとても多いです。
良くも悪くも文化になってしまっている感があるように思います。
実際、これらの看板も、その価格や取り付けられかたによって、
経費にする方法も変わってきます。
何年で費用にするか
看板を購入して取り付けた場合、その購入に支払った金額が10万円未満の
場合には、広告宣伝費として費用として一括で処理します。
使用可能期間が1年未満のものも同じく費用となります。
10万円以上で20万円未満であれば、一括償却資産といって、
3年にわけて費用として処理します。
年度の途中で購入しても、月割りの計算はしません。
20万円以上の場合は、固定資産として、法律で決められている耐用年数に
したがって、減価償却という方法で、耐用年数までの期間で費用を分配して
処理をします。
看板の場合、建物に付いている看板であれば、耐用年数は3年となります。
たとえば30万円の看板であれば、毎年10万円ずつ費用として処理します。
年度の途中で購入した場合には、月割計算をします。
建物の屋上に取り付けられている看板や屋外に独立して置かれている30万円以上の看板は、
構築物という扱いになり、金属製であれば耐用年数は20年、それ以外は10年となります。
耐用年数分まで所有していたとすると
東京にはインプラントの歯科医の方が、多くの看板を設置しているのを、よく見かけます。
看板のスペースを、広告会社から購入して、看板自体を購入していないと思いますので、
恐らく広告宣伝費として、広告会社にその年の費用として支払っているのでしょう。
もしも仮に看板を個別に購入していたということになると、その管理だけでも大変な
労力がかかります。
固定資産は1年に1度は、現物の確認をおこないます。
さきのインプラントの歯科医の方は、都内に3,000個の看板を出しているということです。
そのほとんどが巨大な看板ですので、金属製の構築物に該当するでしょう。
1年に1回といっても、3,000個の看板を確認するだけでも、大変ですし、
耐用年数は20年となりますので、耐用年数分は維持管理しているということになると、
管理費は相当なものと思われます。
自社で看板を持っていないとしても、広告会社にはその管理費用に見合ったお金を
払っているのでしょう。