ケーススタディの効用

ケーススタディを通してみると、物事の理解が早まることが多いです。

実際に起こったことを「もの」を通じてみることも、ケーススタディのひとつと考えております。

ケーススタディ

ケーススタディとは、実際に起こったことを、再現して、同様な条件に置かれた場合に、どのようになるかを想定して模擬的に経験し、その経験を通じて学習することをいうと考えております。
厳密には、きちんとした定義があるのだと思いますが、ここでは敢えて自分の考え方で書いております。

学習をする場合には、実際に起こったことを想定した問題を解く方が、効果があります。
たとえば、足し算を覚える場合でも、1+1という公式をそのまま覚えるのではなく、ひとつのりんごがふたつあるという状況を想定して、覚えた方がはるかにわかりやすいです。

管理会計の学習においても、単に「脱予算経営」とは何かを、文字を読んで学ぶよりも、実際に脱予算経営を行っている会社のこれまでの状況をとおして、それぞれの段階で自分ならどのように対応するかを考えると、脱予算経営に対する考えが深くなります。

裁判例

税金の世界でのケーススタディで最初に思い付くのは、税金関係の裁判例です。
税金の計算や考え方に対して、納税者が税務署の判断に納得がいかない場合には、裁判をおこすことができます。
裁判の判決は、納税者が勝つこともあり、税務署が勝つこともあります。
特に最高裁で示された判決は、法律と同じような効果をもちます。
このようなこともあり、税務に関する裁判は重要な意味を持つため、裁判例で示される内容は重要ということも言えます。

私は裁判例には、ケーススタディとしての効用もあると考えております。
裁判例においては、実際に争われた事実が書かれていることから、事件の内容のシミュレーションを通して、税法の考え方や背景をより具体的に学ぶことができます。
判例の読み込みには時間がかかりますが、この効果が大きいことから、判例を読む価値があります。

経験のシミュレーション

ケーススタディは、経験をシミュレーションすることで、実際におこなったことを、具体的に自分の経験のように体験するため、理解が深まるのだと思います。
百聞は一見に如かずという言葉もあるとおり、疑似的な経験であっても、ケーススタディを通した方が、理解が進むと考えております。
ケーススタディをする機会がありましたら、トライしてみることを、お勧め致します。