求職活動の実績取得について
会社を辞めて、次の職につくまでの間、雇用保険の制度により失業給付を得ることができます。
失業給付を得るための条件のうち、求職活動実績についてわかりにくい部分がありますので
紹介いたします。
あまり知られていない「東京しごとセンター」
失業給付を得るために
会社を辞めて、次の職に就くまでの間の求職期間中は、失業給付を得ることができます。
会社に勤めていれば強制的に加入される雇用保険から失業給付が出るのですが、
金額や期間は、会社で得ていた賃金の額や勤めていた年数や決まります。
実際に失業給付を得るためには、ハローワークに行き、所定の手続きを行う必要があります。
そこで、失業認定という、確かに失業していますね、という確認が行われます。
最初の失業認定の際に、ハローワークでセミナーを受ける必要があります。
そこでは失業給付は、積立預金を取り崩すことではなく、次の就職が決まるまで、
安心して求職活動をすることができるために給付されるものである、
と説明を受けます。
このため、月に一回、失業認定を受ける際には、必ず求職活動を行っているか
どうかの確認をハローワークで受ける必要があります。
しかも求職活動は月に2回以上、行うことが決まっております。
求職活動実績について
経済的な理由で次の職業をすぐに探す必要がある場合、会社への訪問や就職面談を
受ければ、訪問や面談をおこなったという事実が求職活動になるため、それぞれ
1回ずつの活動とされ、月2回以上の求職活動はすぐに満たされるでしょう。
次の職業をすぐに探す必要がない場合、求職活動の実績をつけることは難しくなります。
経済的に余裕があれば、失業認定をもらう必要もないのでしょうが、失業認定も得たいが、
すぐには就職はしたくない、またする必要がないという方も一定数いると思います。
(病気やけがなどの治療で就職活動できない場合には、別にルールが決められております)
就職のための資格試験への挑戦も、求職活動の実績に認められますので、こちらも
検討してみても良いかと思います。
ただし、資格試験にはそれ相応の準備(勉強)が必要となるため、試験の受験を活動実績と
することは、あまり効率的ではありません。
またよくある方法として、ハローワークの就職相談窓口への相談というのもありますが、
毎月似たような相談をすることも、難しいでしょう。(実際に、相談をした翌月に
担当になった相談担当の方が同じ人だったということもあります)
セミナーの受講
効率的に求職活動実績を得たい場合には、セミナーの受講という方法があります。
ハローワークで主催しているセミナーがあります。
ハローワークが専門学校に委託しているセミナーが、受講しやすいセミナーですが、
回数が多くなく、最寄りのハローワークのセミナーがあればよいのですが、
すぐに開催されない場合には、遠方のハローワークまで行く必要があります。
求職者には交通費がかかるため、厳しい選択になりますが、地方にはその選択肢も
ないため、より厳しいのが現状かでしょう。
また東京近辺の方の限定になりますが、水道橋駅近くに「東京しごとセンター」という
施設があり、ここで行われるセミナーも求職活動実績として認められております。
その他、いくつかの会社や団体では、求職活動として認められるオンラインで受講できる
セミナーも開かれているようです。
求職活動で困っている方は、確認してみてはいかがでしょうか。